一年という期間、部活動で学んだもの

今日で、平成十七年度吹奏楽部活動の全日程を終えました。僕は去年の丁度一週間前に、今年卒業されたユーフォニウムのT田先輩と音楽室の前に来た事を覚えています。「楽器は何をやりたいの?」と訊かれた時に、まだ何も知らなかった僕は、「じゃぁ、金管楽器で」と言った覚えがあります。金管?ちょっと待て、クラリネットは思いっきり木じゃないか。最初は、僕はユーフォニウムでした。その後人数調整もあってクラリネットを担当する事になって、早一年・・・。最初はドレミもまともに出せなかったです。とても自分と同じ年の子が、吹きこなしているものとは思えませんでした。一年たった今、去年を思い返して見ます。音を出すのに必死で、自分が出している音の状態を先輩に教えてもらいながら練習を重ねていました。今はどうだろう。自分の音は自分自身が責任を持って出していて、悪かったら自分で直す。周りとの音の違いを聞いて、どこが合っていてどこが間違っているのかも判断する。当たり前の事です。それを思うと、ちょっとだけうれしくなります。来年度からは入学してくる新入生を、教える立場です。一緒に吹く仲間を、背中を預ける後輩を育てなければなりません。どれだけ力を注いで教えるかで、その後輩の実力が決まると言っても決して過言ではありません。今の僕は、クラリネットの先輩方が真剣に教えてくれたからこそ、あるのです。コンクールにも出場できました。負け、という経験をしました。それで得たものは絶対に何らかの糧になると信じています。そして、もちろん学校生活や寮生活もそうなのですが、部活という場で自分がどれ程の物が学べるか、というのを実感してもらいたいです。吹奏楽は、大人数で合奏して一つの音楽を聴いている皆さんに届けます。自分で吹いていたら分からなくても、聞いている人には適当に吹いているのか、真剣に吹いているのかなんてすぐに分かります。「気持ちを常に金賞で」顧問のM野先生はそうおっしゃってました。金賞を取る団体は人を感動させられる音楽を作ってくる。人に聴いてもらえる音楽を作れば、良い音楽とは自然についてくるもの・・・僕も、そう思います。審査員という「特別なお客様」に、今度こそは僕自身ができる、最上のものを提供したいと思っています。勝負は夏。それと、もっと自分の技術に対して貪欲に。どんな部活をやるにしても、それが大事ですね。

各役員の日記にも新入生の受け入れの準備の様子が詳しく書かれています。図書委員会では時期が来ましたら、赤本(大学入試用の問題集)から国語の現代文の問題を青雲寮生にやってもらいたいと思っています。どうやって将来に役に立つ国語の力を身につけるか、というのを考えてみて、やっぱり一番は大学入試。そこで、順々に対応していけるように大学の問題をやっていってもらおうということしました。これから、読書にだけ目を向けるのではなくて、読書の先に何があるのか、読書をしたからその後どうなのか、というのを考えていきたいと思っています。それが、新年度の一番の図書委員会の目標となります。